今回は、 BEST OF KIRAKIRA EPIC TRANCE (2006.06.07 – KICP-1154 – KING RECORDS) に収録される曲を3曲レビューします。
LOVE&JOY (HYPER TECHNO MIX) / PROJECT Y’S FEAT. 田中みゆき
ハイパーテクノミックスが登場。シンセの音はまあまあですね。ただ、「フォウ!」というハイパーテクノらしいSEを入れ過ぎで、曲が安っぽく感じる原因となっています。また、ハイパーテクノは、それらしく作ると曲がシリアスな方向になりがちです。この曲では「シンセパートはシリアス、ボーカルパートは明るい」という二重構造になっていて、両者をまとめることが出来ていません。曲がパートによって分離してしまっているのです。こういうボーカルが明るい曲は HYPER TECHNO じゃなく、HAPPY HARDCORE にした方がいいんじゃないかな? と思うのでした。TRANCE CORE でもいいですね。
READY FOR LOVE (DECIBEL EDIT) / CASCADA
アルバム “EVERYTIME WE TOUCH” から、反響の大きかったこの曲を DJ 向けに EDIT。ボーカルパートは、途中まで BAD BOY などの一連の CASCADA のヒットを思い起こさせる出来でいい感じですが、サビが盛り上がりきらない感じがするのが残念ですね。シンセも単調。BAD BOY を「A」クラスとするなら、この曲は「B」クラス。
LAMBADA / AYCAN
80年代末にヒットした同名曲のカバーチューン。ややBPM低めのラテン哀愁トランスポップ。まあ、、「普通」かな。可もなく不可もなく。