Avexがライセンスを持つイタロディスコ楽曲

ドイツ ZYX Music の I LOVE ZYX ITALO DISCO COLLECTION シリーズを購入されている方は、お気づきの方も多いと思いますが、 I LOVE ZYX ITALO DISCO COLLECTION 21, 22, 23 (Track Listing) には、 Avexからライセンスを取得した楽曲が収録されています。

曲名の下に、ドイツ語で、Mit freundlicher Genehmigung (Google翻訳: 親切な許可を得て) と書かれてあり、そのあとに、Avex Music Publishing Inc. / (P) Avex Music Creative Inc. とあります。

詳しくは、記事の最後に用意されていただいた画像をご覧いただくとして…、
今回この記事を作ったのは、「えっ、この曲もAvexがライセンス持ってたの?」という曲が結構あるからなんですよね。ALEPHやSOPHIEの、日本でヒットした楽曲は、まあ、わかるんですが、

Keep On Music / DANNY KEITH !? (Discogs)
Love In A Summer Night / BRAND IMAGE !? (Discogs)
Tokio’s / AKI !? (Discogs)

ユーロビートでも、ハイエナジーでもなく、まさしくイタロディスコ!と呼べるような、そして、今後も、日本でCD化される見込みが、残念ながらなさそうな楽曲のライセンスがAvexに眠っていたわけです。

また、Secrets / ALBERT ONE (Discogs)。
この曲は日本のディスコでもかかっていた、人気もあったけど、国内盤には収録されず。という曲だったと思いますが…。当時ではなく、今の話ではありますけど、Avexさん、ライセンス持ってるじゃないですか!(笑

正直、もったいない! まあ、ZYXからライセンス収入が入ったのでしょうから、ライセンス持っている意味はもちろんあるでしょうし、一方で、国内盤CDに活用されない理由も、まあ、わかります。機会がない、ビジネス的に厳しい etc. けどねえ(^^;

あと、ライセンスではなく、音源データですが、これはAvexがライセンスだけ持っていて音源持ってない曲も、もしかしたらあるかも、という感じでした。ZYXのCDに入っている今回紹介した楽曲の一部は、アナログレコードから録音したノイズ混じりの音源もありましたので。My World / SOPHIE は、アナログベースの雑音入りでした。まあ、My World / SOPHIE はさすがにAvexに音源ありそうですから、単にZYXが自前で用意した結果そうなっただけなのでしょうけど。

さて、ここまでお読み頂ければ、御察しの方もいると思いますが…。
これ、みんな TIME RECORDS 楽曲なんですよね。TIME の曲のライセンスをまとめて取得した結果、国内盤に入ったことのないイタロディスコも一緒についてきた、ということなんでしょうか。

これら楽曲が国内盤でも活用される日が来たら嬉しいなあー、と思いつつ、記事を締めたいと思います。

最後に画像です。(クリックで拡大します。1000x1000px. 戻るときはブラウザのバックボタンを使用してください。)

ZYX × AVEX @ ITALO DISCO

最近入手したイタロディスコCD | 2017年9/10月

ZYX Italo Disco NEW GENERATION VOL.11 (Track Listing | Amazon.co.jp)
TONIGHT 2017 / KEN LASZLO は、非常にわかりやすくオススメですね。聴いていて、思わずニヤニヤ。
BEST OF NEW ITALO DISCO HITS 2017 (Track Listing | Amazon.co.jp)
ハンガリー盤。ユーロディスコ色が強い内容。まあまあ。
Cay Hume And His Music Productions 2 (Track Listing | Amazon.co.jp)
ドイツのユーロディスコ・プロデューサー Cay Hume の作品集。初CD化曲もあります。オススメは Follow Me / Jenny Rodgers。PWL調の女性ボーカル作品で非常にキャッチー。(Discogs | Juno Downloadで試聴できます)
BACK IN TIME / TOM HOOKER (Discogs | Amazon.co.jp)
CD2枚組アルバム。TOM HOOKER は、日本ではあまり馴染みがないアーティストですが、イタロディスコのヒットをいくつも持つアーティストで、Miki Chieregato プロデュースのアーティスト。Miki Chieregato は、Den Harrow や Eddy Huntington のプロデューサーでもあり、その路線のサウンドが好きなら楽しめるでしょう。
plays Synthesizer World Hits / KOTO (Discogs | Amazon.co.jp)
Michiel Van Der KuyがKOTO名義で制作したインスト・カバー集。

上記作品のうち、2作品が、ハンガリーのHargent New Mediaの作品。CD自体に問題はないのですが、パッケージの製造品質はあまり良くないようで、以下はその写真です。

BACK IN TIME / TOM HOOKER。ブックレット収納部分をCD収納部分に留める突起が完全に入ってません。サイズが合ってないようで、押しても入りません。上下2箇所同じ状態です。

BEST OF NEW ITALO DISCO HITS 2017。CDトレイ部分に収納されている紙のサイズが大きすぎて、ケースから飛び出してます。これにより、ケースを完全に閉じることができなくなっていて、完全に閉じようとすると、この紙が歪んだり折れたりしてしまいます。(^^;

この辺は改善して欲しいところですが…。
今回はこんなところです。ではでは。

Updates (2017.09.24)

NEW ITALO DISCO MUSIC 2

ドイツ POKORNY MUSIC SOLUTIONS より、2017年10月13日発売予定の新作イタロディスコ・コンピ NEW ITALO DISCO MUSIC 2 のトラックリストが判明。ただ、まだカタログ番号が不明ですので、ブログ形式でお伝えします。

NEW ITALO DISCO MUSIC 2 selected by birizdo i am
(Amazon.co.jp で購入)

NEW ITALO DISCO MUSIC 2 – selected by birizdo i am
01. Fancy & Adam van Hammer – Slice Me Nice (Split Mirrors Remix)
02. Digitalo & Talking Eyes – Beautiful Day (Extended MIx)
03. Maxthor – Hunters (Extended Mix)
04. Loreana C. – Dangerous Love (Extended Mix)
05. Dario Silver – Disco Delirion (Extended Version)
06. Frank Lozano – Forever In Love (Extended Mix)
07. Birizdo I Am – Madmoiselle (Extended Version)
08. Spatial Vox – Voce Dell’Anima (Maxi Mix)
09. Tam Harrow – Vodka Kaboom (Extended Mix)
10. Avenida feat. Me-K-No – La Fuerza Del Destino (Extended Mix)
11. Energy Voice – The Radio Star (UK Dance Mix)
12. Split Mirrors – Voices (Disco Fox Extended Mix)

Updates (2017.09.17)

  • [Track Listing] BOLERO MIX (EXPANDED & REMASTERED EDITION)
    2017.09.15 / blanco y negro (Spain) / MXCD 3413
    スペイン blanco y negro のメガミックス・シリーズ、BOLERO MIX。イタロディスコ、ユーロディスコをフィーチャーしたシリーズ第1弾が、ボーナストラック追加、リマスターで復活。
  • [Track Listing] BOLERO MIX 2 (EXPANDED & REMASTERED EDITION)
    2017.09.15 / blanco y negro (Spain) / MXCD 3414
    シリーズ第2弾が、ボーナストラック追加、リマスターで復活。
  • New Releases (2017.07-09)
    上記更新に伴う変更。と、「NEW ITALO DISCO MUSIC 2」の情報。ただ、発売延期の予感。(ブログ本体)

FIRE ON THE MOON 2017 / ALEPH

ALEPH FIRE ON THE MOON

FLY TO ME の2017年バージョン(リミックス)が話題となった ALEPH ですが、FIRE ON THE MOON も同様に2017年バージョンがリリースされるようです。2017年10月15日にアナログ盤がリリース予定で、THE OFFICIAL DAVE RODGERS STORE にて、予約が始まっています。

トラックリストは、
SIDE A – FIRE ON THE MOON (ITALOCONNECTION REMIX)
SIDE B – FIRE ON THE MOON (ALEPH REMIX)
となっており、FLY TO ME と同様の構成になっていますね。今作もCD化されるのでしょうか。楽しみです。

Updates (2017.09.09)

補足説明:9月22日発売予定の Italo Disco NEW GENERATION (6CD BOX) ですが、Amazon.deに掲載されたトラックリストを見る限りでは、下記のような詰め合せボックスのようです。
CD1,2 – VOL.4
CD3,4 – VOL.5
CD5,6 – VOL.9

ただ、最近はもうやめている様子ではあるので、多分大丈夫だとは思うのですが、ZYXがこの手の再パッケージ商品を販売し始めた当時は、Webで発表されたトラックリストと、実際の商品のトラックリストが違う(詰め合わせCDの構成パターンがいくつもある)ことがありました。この商品で例えるとVOL.4,5,9ではなく、VOL.3,5,9だったり、VOL.4,6,7だったり。万が一、異なる詰め合わせパターンだったとしても、責任取れませんので、念のためご注意くださいませ。

Updates (2017.09.04)

新譜情報の更新を行いました。
最近はイタロ絡みの新作が少なめですね…。

SUPER EUROBEAT VOL.244 簡易レビュー

SEB VOL.244 レビューです。オススメは、Tr.01, 02, 05, 06, 07, 11。
(恒例の最初のお断りのようなものですが)ユーロビートレビューは人によって評価が全く違うことも珍しくないですので、まあ、こういう感想の人もいるのか程度の気持ちで、暇つぶし代わりにでもお読みいただければ幸いです。

今回もSUN FIREがお休み。3Bの曲もないですね。SUN FIREは訳ありな様子ですが、3Bはどうしたんでしょうね?入れようと思えば曲を入れられそうな気はしますが…。
また、ユーロビート通信は、KAIOHインタビューが掲載。松本みつぐさんがお亡くなりになられたことは言及がありませんでした。制作スケジュール的な都合でしょうか。それとも何か訳あって言及のタイミングをはかっているのか…。
この辺が気になりましたが、CD自体はいい感じでした。それでは、レビューです。

(Track Listing | Amazon.co.jp で購入)

01. GIMME SOME LOVIN’ / LOUISE
HI-NRG ATTACK. 聴きやすい雰囲気の哀愁ポップユーロ。このポップさはHI-SITEレーベル作品に近いかも。メロディの完成度が高く、心踊る仕上がり。オススメ。
★★★★☆ (4.2 / 5)
02. THE SPIRIT OF THE NIGHT / DEEMO
DELTA (R. Festari – R. Gabrielli). やや淡々としているスルメ系の仕上がり。流れるように展開する作品で、盛り上がりに欠ける面もあるけど味わい深い。オススメ。
★★★★☆ (4 / 5)

※ ところで…、DEEMOについてですが、
ライナーより引用「新人ながらも、DELTAから送られて来た刺客とも言うべき"DEEMO"のデビュー作」
新人。うん、(ボーカル担当がー、とかは別にして) 少なくとも名義的にはそうですね。
デビュー作。うーん??? 「SEBにおけるユーロビートアーティストとしては」そうだけど…、DEEMO = DEMO なら、デビュー作とすると違和感あります…(^^; プロデューサー2名共通 (Roberto Festari & Roberto Gabrielli) で、NICK FESTARIと曲が同時に収録されたという点も同じで、アーティスト名も1字違い。デビュー作は WHY DON’T YOU LOVE ME / DEMO だぜっ。と思いたくなりますねえ。
ボーカルの声を聴くと、歌い方は変えてる感じしますが、やっぱり DEEMO = DEMO じゃないかなー?

03. TURN ME ON / ACE
SCP. そこそこ良くできた正統派SCPユーロビート。何か足りない感じ、要所要所で、合いの手とか入ればもっと良くなりそうな、そんな感じではあります。ノンストップミックスの時、サンプリングボイスの追加希望。
★★★★☆ (3.8 / 5)
04. JUMP INTO THE YELLOW / ANA & LOL
SinclaireStyle. Sinclaireさんらしさはありますが、メロディの出来が今一歩かな。調子よくない時のエナアタ的なメロディがSinclaireさんにうつったような…。気だるい感じ。
★★★☆☆ (3.5 / 5)

05. GIVE A STOP TO MIND BURNOUTS / PIMKY
DELTA (R. Festari – R. Gabrielli). 事前のビデオではピンとこなかったのですが、これはいい曲! しっかりと地に足がついた感じのキャッチーなリフがたまらない。ポップなイケイケユーロ。最近のユーロでは少なくなった6分という長さも好印象。別に長ければいい曲というわけではないけど、なんか嬉しいですね。
★★★★☆ (4.3 / 5)
06. TIGER MASK / NICK FESTARI
DELTA (R. Festari – R. Gabrielli). NICK FESTARI が2016年にリリースした、New Generation Italo Disco ナンバー、WEB KILLS THE RADIO を高速化し、早口で歌ったようなサビが印象的。タイトルは TIGER MASK ですが、サビの歌詞 TIGER MASK IS COMING BACK を頭で意識して聴くとよりキャッチーに感じられオススメです。最初からなかなか楽しませてくれるクオリティですが、スルメ的な要素もあり、繰り返して聴くとより良いですね。
★★★★☆ (4.3 / 5)
07. TIME GOES BY / STEPHY MARTIN
DIMA. DIMAさんの良さがよく出ている哀愁ユーロナンバー。音はDIMAさんが、エイベックス以外に提供していた楽曲に近い路線。私はこっちの路線の方が好きなので、それも評価ポイント。ド哀愁ってほどではありませんが、手堅くまとまった良曲。
★★★★☆ (4 / 5)

08. PUT AN ARROW / BLACK EVA
HI-NRG ATTACK. サビがやや弱く、エナアタ特有のクセも感じますが、何度か聴いて曲に慣れてくると、楽しくなってくる感じ。ノンストップ映えしそう。
★★★★☆ (3.8 / 5)
09. DON’T WANNA LOVE YOU TONIGHT / DREAM FIGHTERS
DIMA. ちょっと変わった感じのリフが気になって、第一印象は良くなかったのですが、意外と聴ける曲だな、と思います。まあまあ楽しめる作品と言いますか…。それだけにリフの変則感が残念ですね。
★★★☆☆ (3.5 / 5)
10. UNFORGETTABLE UNBELIEVABLE / BLISS
SCP. 良く言えば流れるような、悪く言えば平坦で刺激のない、そんな曲。ヴォコーダーボイスは、アーティスト名義の特徴づけの域を出ない感じ。SF・未来的な世界観でヴォコーダーボイスを生かした曲とか聴きたいです。
★★★☆☆ (3 / 5)

11. A BIT OF EUROBEAT / MANUEL
GOGO’s (SCPスタジオ). 良くも悪くも個性的な MANUEL 作品ですが、今回は彼の個性がいい方向で作用しているように思います。コミカルで楽しいリフ。爽やかなA,Bメロ。わかりやすいフレーズ。全体的にキャッチーな良曲。オススメ。
★★★★☆ (4.2 / 5)
12. YOU SPEND MY MONEY ROUND / LILLY
HI-NRG ATTACK. リフが勢い任せで、やや作り込みが足らない感じですが、ボーカルパートのメロディのクオリティは高く、いい曲だと思います。Bメロからサビの展開がキャッチーで好みですね。オススメ。
★★★★☆ (4.1 / 5)

13. GALLOP / CHAI & ROBERTA
SinclaireStyle. 全体的に丸みを帯びた印象のある作品。元の素材はいいのに、角を取りすぎて物足りない。そんな雰囲気。音をもう少しギラギラさせて、疾走感があればよかったと思うのですが…。そこで、試しにBPMをあげて聴いてみたところ、印象が良くなりましたので、ノンストップ映えするタイプかもしれません。BPMアップ、できる方はお試しあれ。
★★★★☆ (3.7 / 5)
14. ROCKIN’ ON THE HIGHWAY / LOU MASTER
SCP. こちらは全体的に平坦な印象があります。おとなしいA,Bメロ。いまいち盛り上がらないサビ。スルメな感じもしない。
★★★☆☆ (3.4 / 5)
15. KING OF THE ROAD / KAIOH & DOMINO
GOGO’s (SCPスタジオ). リフが、BAD LOVE / KEN MARTIN のリフを引き延ばして、うねらせたような感じで、そこが印象に残る1曲。ボーカルパートは正直盛り上がっているように思えず、微妙な感じ。ボーカルが盛り上がらないので、一周回って、リフが楽しめるポイントになってきますねえ。(^^;
★★★☆☆ (3 / 5)

Total: ★★★★☆ (4/5)
一発で虜にさせてくれるような曲はなかったのですが、スルメ系の良曲がたくさん集まってまして「層が厚い!」 1枚のCDとしての満足度は高く、今回は良盤と言えると思います。星は前回と同じく4つですが、4.5だから4つ。個人的には243より244!243は、3.Xで四捨五入して4でした、正直。でも、244は、4.5。この差はかなりデカイ。ビデオで聴いたときは、小粒な印象だったのですが、CDできちんと聴いたら、いい意味でガラリと印象が変わった1枚でした。