SUPER EUROBEAT VOL.244 簡易レビュー

SEB VOL.244 レビューです。オススメは、Tr.01, 02, 05, 06, 07, 11。
(恒例の最初のお断りのようなものですが)ユーロビートレビューは人によって評価が全く違うことも珍しくないですので、まあ、こういう感想の人もいるのか程度の気持ちで、暇つぶし代わりにでもお読みいただければ幸いです。

今回もSUN FIREがお休み。3Bの曲もないですね。SUN FIREは訳ありな様子ですが、3Bはどうしたんでしょうね?入れようと思えば曲を入れられそうな気はしますが…。
また、ユーロビート通信は、KAIOHインタビューが掲載。松本みつぐさんがお亡くなりになられたことは言及がありませんでした。制作スケジュール的な都合でしょうか。それとも何か訳あって言及のタイミングをはかっているのか…。
この辺が気になりましたが、CD自体はいい感じでした。それでは、レビューです。

(Track Listing | Amazon.co.jp で購入)

01. GIMME SOME LOVIN’ / LOUISE
HI-NRG ATTACK. 聴きやすい雰囲気の哀愁ポップユーロ。このポップさはHI-SITEレーベル作品に近いかも。メロディの完成度が高く、心踊る仕上がり。オススメ。
★★★★☆ (4.2 / 5)
02. THE SPIRIT OF THE NIGHT / DEEMO
DELTA (R. Festari – R. Gabrielli). やや淡々としているスルメ系の仕上がり。流れるように展開する作品で、盛り上がりに欠ける面もあるけど味わい深い。オススメ。
★★★★☆ (4 / 5)

※ ところで…、DEEMOについてですが、
ライナーより引用「新人ながらも、DELTAから送られて来た刺客とも言うべき"DEEMO"のデビュー作」
新人。うん、(ボーカル担当がー、とかは別にして) 少なくとも名義的にはそうですね。
デビュー作。うーん??? 「SEBにおけるユーロビートアーティストとしては」そうだけど…、DEEMO = DEMO なら、デビュー作とすると違和感あります…(^^; プロデューサー2名共通 (Roberto Festari & Roberto Gabrielli) で、NICK FESTARIと曲が同時に収録されたという点も同じで、アーティスト名も1字違い。デビュー作は WHY DON’T YOU LOVE ME / DEMO だぜっ。と思いたくなりますねえ。
ボーカルの声を聴くと、歌い方は変えてる感じしますが、やっぱり DEEMO = DEMO じゃないかなー?

03. TURN ME ON / ACE
SCP. そこそこ良くできた正統派SCPユーロビート。何か足りない感じ、要所要所で、合いの手とか入ればもっと良くなりそうな、そんな感じではあります。ノンストップミックスの時、サンプリングボイスの追加希望。
★★★★☆ (3.8 / 5)
04. JUMP INTO THE YELLOW / ANA & LOL
SinclaireStyle. Sinclaireさんらしさはありますが、メロディの出来が今一歩かな。調子よくない時のエナアタ的なメロディがSinclaireさんにうつったような…。気だるい感じ。
★★★☆☆ (3.5 / 5)

05. GIVE A STOP TO MIND BURNOUTS / PIMKY
DELTA (R. Festari – R. Gabrielli). 事前のビデオではピンとこなかったのですが、これはいい曲! しっかりと地に足がついた感じのキャッチーなリフがたまらない。ポップなイケイケユーロ。最近のユーロでは少なくなった6分という長さも好印象。別に長ければいい曲というわけではないけど、なんか嬉しいですね。
★★★★☆ (4.3 / 5)
06. TIGER MASK / NICK FESTARI
DELTA (R. Festari – R. Gabrielli). NICK FESTARI が2016年にリリースした、New Generation Italo Disco ナンバー、WEB KILLS THE RADIO を高速化し、早口で歌ったようなサビが印象的。タイトルは TIGER MASK ですが、サビの歌詞 TIGER MASK IS COMING BACK を頭で意識して聴くとよりキャッチーに感じられオススメです。最初からなかなか楽しませてくれるクオリティですが、スルメ的な要素もあり、繰り返して聴くとより良いですね。
★★★★☆ (4.3 / 5)
07. TIME GOES BY / STEPHY MARTIN
DIMA. DIMAさんの良さがよく出ている哀愁ユーロナンバー。音はDIMAさんが、エイベックス以外に提供していた楽曲に近い路線。私はこっちの路線の方が好きなので、それも評価ポイント。ド哀愁ってほどではありませんが、手堅くまとまった良曲。
★★★★☆ (4 / 5)

08. PUT AN ARROW / BLACK EVA
HI-NRG ATTACK. サビがやや弱く、エナアタ特有のクセも感じますが、何度か聴いて曲に慣れてくると、楽しくなってくる感じ。ノンストップ映えしそう。
★★★★☆ (3.8 / 5)
09. DON’T WANNA LOVE YOU TONIGHT / DREAM FIGHTERS
DIMA. ちょっと変わった感じのリフが気になって、第一印象は良くなかったのですが、意外と聴ける曲だな、と思います。まあまあ楽しめる作品と言いますか…。それだけにリフの変則感が残念ですね。
★★★☆☆ (3.5 / 5)
10. UNFORGETTABLE UNBELIEVABLE / BLISS
SCP. 良く言えば流れるような、悪く言えば平坦で刺激のない、そんな曲。ヴォコーダーボイスは、アーティスト名義の特徴づけの域を出ない感じ。SF・未来的な世界観でヴォコーダーボイスを生かした曲とか聴きたいです。
★★★☆☆ (3 / 5)

11. A BIT OF EUROBEAT / MANUEL
GOGO’s (SCPスタジオ). 良くも悪くも個性的な MANUEL 作品ですが、今回は彼の個性がいい方向で作用しているように思います。コミカルで楽しいリフ。爽やかなA,Bメロ。わかりやすいフレーズ。全体的にキャッチーな良曲。オススメ。
★★★★☆ (4.2 / 5)
12. YOU SPEND MY MONEY ROUND / LILLY
HI-NRG ATTACK. リフが勢い任せで、やや作り込みが足らない感じですが、ボーカルパートのメロディのクオリティは高く、いい曲だと思います。Bメロからサビの展開がキャッチーで好みですね。オススメ。
★★★★☆ (4.1 / 5)

13. GALLOP / CHAI & ROBERTA
SinclaireStyle. 全体的に丸みを帯びた印象のある作品。元の素材はいいのに、角を取りすぎて物足りない。そんな雰囲気。音をもう少しギラギラさせて、疾走感があればよかったと思うのですが…。そこで、試しにBPMをあげて聴いてみたところ、印象が良くなりましたので、ノンストップ映えするタイプかもしれません。BPMアップ、できる方はお試しあれ。
★★★★☆ (3.7 / 5)
14. ROCKIN’ ON THE HIGHWAY / LOU MASTER
SCP. こちらは全体的に平坦な印象があります。おとなしいA,Bメロ。いまいち盛り上がらないサビ。スルメな感じもしない。
★★★☆☆ (3.4 / 5)
15. KING OF THE ROAD / KAIOH & DOMINO
GOGO’s (SCPスタジオ). リフが、BAD LOVE / KEN MARTIN のリフを引き延ばして、うねらせたような感じで、そこが印象に残る1曲。ボーカルパートは正直盛り上がっているように思えず、微妙な感じ。ボーカルが盛り上がらないので、一周回って、リフが楽しめるポイントになってきますねえ。(^^;
★★★☆☆ (3 / 5)

Total: ★★★★☆ (4/5)
一発で虜にさせてくれるような曲はなかったのですが、スルメ系の良曲がたくさん集まってまして「層が厚い!」 1枚のCDとしての満足度は高く、今回は良盤と言えると思います。星は前回と同じく4つですが、4.5だから4つ。個人的には243より244!243は、3.Xで四捨五入して4でした、正直。でも、244は、4.5。この差はかなりデカイ。ビデオで聴いたときは、小粒な印象だったのですが、CDできちんと聴いたら、いい意味でガラリと印象が変わった1枚でした。

SUPER EUROBEAT VOL.244 Teaser

Amazon.co.jp | Track Listing

ビデオが公開されていました。
今回はやや小粒な印象かな? まあ、CDで聴くまでは最終判断はできませんが。

ビデオで聴いた限りでの好みの曲は…
「01. GIMME SOME LOVIN / LOUISE」
「07. TIME GOES BY / STEPHY MARTIN」
「08. PUT AN ARROW / BLACK EVA」
「11. A BIT OF EUROBEAT / MANUEL」

今回も、SUN FIRE はなし。やはりSUN FIREのゴタゴタ(DAVE脱退の噂)は事実なのでしょうかね…?
あと、DELTAですが、DEEMO = DEMO ですかね?
NICK FESTARI 名義の曲も入ってますし。
New Generation Italo Disco アーティストのSEB参入事例? なんてw
(NICK FESTARI, DEEMO の曲はビデオでは判断つきにくい曲調なので、CDで早く聴きたいですね。)

↓↓↓
Discogs
Nick Festari / Demo (35) ‎– Web Kills The Radio / Why Don’t You Love Me

Bandcamp (試聴できます)
Nick Festari / Demo – Web Kills The Radio / Why Don’t You Love Me

(この記事へのスパム投稿が一時的に増加していますので、コメント欄を閉じています。)

SEB 244 トラックリストが発表されました、が…

SUPER EUROBEAT VOL.244 トラックリスト
引用元 (ジャケット画像あり): http://avex.jp/eurobeat/discography/detail.php?id=1015083

01 GIMME SOME LOVIN / LOUISE
02 THE SPIRIT OF THE NIGHT / DEEMO
03 TURN ME ON / ACE
04 JUMP INTO THE YELLOW / ANA&LOL
05 GIVE A STOP TO MIND BURNOUTS / PIMKY
06 TIGER MASK / NICK FESTARI
07 TIME GOES BY / STEPHY MARTIN
08 PUT AN ARROW / BLACK EVA
09 DON’T WANNA LOVE YOU TONIGHT / DREAM FIGHTERS
10 UNFORGETTABLE UNBELIEVABLE / BLISS
11 UNFORGETTABLE UNBELIEVABLE / BLISS

12 A BIT OF EUROBEAT / MANUEL
13 GALLOP / CHAI&ROBERTA
14 ROCKIN ON THE HIGHWAY / LOU MASTER
15 KING OF THE ROAD / KAIOH & DOMINO

トラック10, 11 のところが…(^^;
(※ 記事投稿日時時点)

7月29日 AM 1:15 追記:
修正版トラックリストが出ましたので、データベースにトラックリストを追加。

KEN LASZLO 新曲は、90年代初頭ユーロビート風

いやぁ、長かった。FIRE AND ICE / KEN LASZLO。もう何年も前に米SPACE SOUND RECORDSのサイトで、CD album として情報が発表された本作ですが、今年の9月1日に、12インチシングルとして発売されることになったようです。(リリースは、米 Around My Dream Records というレーベルで、SPACE SOUND RECORDSではありませんが)

Youtubeにサンプルがアップされていまして、聴いてみますと、イタロディスコというよりは、90年代初頭のユーロビートのようなサウンドに仕上がっています。
(ビデオ公開日が、6月6日になってますね…。気づくのに時間がかかってしまった…。)

この楽曲はNew Generation Italo Discoアーティスト、作家である Mirko Hirsch 氏制作なのですが、彼はTQのKICKSTARTという楽曲でも、ユーロビート風・サウンドメイクをしていたことがあり、それと同様の路線の楽曲、というところでしょうか。

FIRE AND ICE / KEN LASZLO – トラックリストは…、
A1 Fire And Ice (Extended Mix By Eddy Mi Ami & Mirko Hirsch)
B1 Fire And Ice (Synth Rock Mix By Mirko Hirsch)
B2 Fire And Ice (Eurobeat Mix By Electro Potato)

となっていて、Eurobeat Mix なんてバージョンもあるようです。ここでいうEurobeatが、日本でいうユーロビートと同じ意味を持つかは、実際の音源を聴いてみないとなんとも言えないな、とは思いますが、気になりますね。

また、今回のシングルだけでなく、当初の情報のように CD album としてのリリースがあるかどうかも気になります。アルバムの制作が進んだので、シングルリリース。なのか、それとも、アルバム完成まではいかないけど、とりあえずシングルは出そう。ということなのか。前者であってほしいですが果たして…。
ではでは。

[訃報] 松本みつぐさん

すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、
レッドモンスターこと、松本みつぐさんがお亡くなりになられたようです。
ご冥福をお祈りいたします。
(RIP: Mitsugu Matsumoto aka Red Monster, Japanese DJ.)

7月24日・追記:
音楽評論家の吉岡正晴さんが詳細な情報をご自身のブログに掲載されていますので、リンクし、ご紹介いたします。
●訃報 ディスコDJ松本みつぐさん63歳で死去

マイナーレーベル発のイタロディスコ新譜情報

タイトル通りですが、4作品の情報をお届けします。

1. BOYS – The Best Of SABRINA
BOYS - The Best of SABRINA
リンクはDiscogs。BOYS (SUMMERTIME LOVE) でおなじみ。サブリナのベストアルバム。ハンガリーのHargent Mediaより6月12日にリリース済み。
ドイツの流通業者Nova MDに流通を委託しているようなので、ドイツ盤相当と考えておくと購入先を選びやすそうです。一応、Amazon.deのリンク置いておきます。
https://www.amazon.de/dp/B06ZYMXBWH/

2. Back in Time (European edition) / Tom Hooker
TOM HOOKER -BACK IN TIME-
リンクは流通業者Nova MDのサイト。これもHargent Media盤 (Hargent New Media)。Den HarrowやEddy Huntingtonの作品に携わっていたMiki ChieregatoプロデュースのイタロディスコアーティストTom Hookerのアルバム。アメリカ盤として100枚限定ですでにリリースの2枚組アルバムなのですが、少数プレス、高額販売という販売手法で入手は諦めていました。今回の、この (European edition) で手に入りやすくなりそうです。
Amazon.de – https://www.amazon.de/dp/B072HXH48Q/

3. Best of New Italo Disco-2017
リンクはAmazon.de。Hargent Media盤です (Hargent New Media)。分かるのはタイトルとディスク枚数1ということ、8月14日発売予定ということくらい。

4. LIKE A STAR / DAVID LYME
DAVID LYME LIKE A STAR
リンクは流通業者Nova MDのサイト。PLAY BOY のヒットでおなじみ、DAVID LYMEのアルバムが再発。7月24日発売予定。Trend Musicというレーベルからのリリースですが、レーベル名が普遍的なこともあり、調べてみてもどこの国のレーベルなのかよくわからないですね…。ジャケットのデザインの雰囲気がHargent Media作品と似ているし、流通はNova MD。Hargentの関連レーベルだったりするのかな?(単なる推測ですので、当たってないかも。)
オリジナル版の8曲に、Hit Mix, Bambina (original version) を加えた合計10トラックのようです。ボーナストラックがちょっと弱い印象。
Amazon.de – https://www.amazon.de/dp/B07285CNMF/

RETRO FUTURISM 入手! : 最近入手したイタロディスコCD | 2017年6/7月

RETRO FUTURISM italo is still alive ALEPH

FLY TO ME (Italoconnection Remix) / ALEPH 収録!
クレジット欄に「With kind permission from Giancarlo Pasquini」とあるので、DAVEから直接ライセンス取得したみたいです。
いやぁ、いいリミックスです。さすが、Italoconnection (Fred Ventura & Paolo Gozzetti)。 (試聴はこちら | Track Listing | Amazon.co.jp)

ITALOVE, Heaven42 (ANALOG LANGUAGEのNew Generation Italo Discoアルバム)も入手しました。ITALOVEのアルバムの出来は素晴らしかった。迷わず星5つ★★★★★!おすすめです。

ほか、80sコンピ。Rewind To The 80s GERMANYI LOVE ZYX ITALO DISCO COLLECTION 22 / 23
The Music Of John Carpenter / SPLASH BANDは、ジョン・カーペンターの音楽作品をインストのイタロディスコ調でカバーしたアルバム。1984年リリース、2015年に再発されたCDで、ずっと気になりつつも買ってませんでしたが、ようやく入手。
インストのイタロディスコが好きな人なら、これは楽しめると思います。少なくとも私はそう。買って正解でした。

最近はこんなCD楽しんでますー。それでは。

SUPER EUROBEAT VOL.243 簡易レビュー

SEB VOL.243 レビューです。オススメは Tr.04, 09, 11, 15。
(恒例の最初のお断りのようなものですが)ユーロビートレビューは人によって評価が全く違うことも珍しくないですので、まあ、こういう感想の人もいるのか程度の気持ちで、暇つぶし代わりにでもお読みいただければ幸いです。

今回は、SUN FIREがお休みなのですが、海外サイト Eurobeat Prime のフォーラムで、「DAVE RODGERS が SUN FIRE から離脱。新レーベル設立?」なんて話題が出ています。今回の SUN FIRE のお休みはこの辺が関係しているのでしょうか?
242の延期もSUN FIRE絡みのゴタゴタが影響したのでしょうかねえ?これはさすがに考え過ぎか。(^^;

(Track Listing | Amazon.co.jp で購入)

では、レビューです。どうぞ。

01. BURNING INSIDE OUT / SEASTAR
SCP. リフは格好良く好み。ただボーカルパートが印象薄いかな。よくあるSCPな感じ。曲後半のサビメロをインストシンセでなぞる部分(3:33あたり)は好きな演出ですが、短くて残念。
★★★☆☆ (3.4 / 5)
02. FOXY LOVE / MANUEL & LOLITA
GOGO’s (SCPスタジオ). やたら派手なリフが印象的な作品。ギャラクティックというか、スパークリーというか、キラキラ、ギラギラというか。LOLITAさんとのデュエットということで、MANUELさんのクセみたいなのは抑えめ。ただ、相変わらず熱唱してるのになぜかボーカルは印象に残らないんですよねえ…。MANUELさんが作る曲の「特徴」なのか、私の好みとの「相性」なのか…。
★★★☆☆ (3.0 / 5)
03. NEVER KNOW WHY / MELA
BOOM BOOM BEAT. (レーベル初期と比べるとだいぶ抑え目ですけど)このレーベルらしい重低音が印象的。ただ、ボーカル、リフ共にあっさり、ポップな作品で、個人的には音や雰囲気で楽しむ作品という感じかな。そこそこ。
★★★☆☆ (3.5 / 5)

04. NEW DIRTY ROAD / ACE
SCP. レッツゴー、フォウ!と、ボイスサンプルが入っていて、既に日本人DJによってミックスされているような雰囲気も出ている本作。前にぐいぐい引っ張っていくような個人的に好きなパターンのSCPトラック。天井を突き破る程ではないものの、ハイテンション、ハイクオリティな作品。おすすめ。
★★★★☆ (4.0 / 5)

05. SET MY LOVE IN FLAMES / TORA
SinclaireStyle. 全体的に激しさと軽やかさが同居したような雰囲気。ややパンチが弱いのは否めないが、スルメ系の要素はありそう。SinclaireStyleの底力みたいなのは感じる。まあまあ。
★★★★☆ (3.7 / 5)
06. ONE NIGHT DRILLER / CLAUDIA VIP
HI-NRG ATTACK. ブックレットの解説にもありますが、正統派の作品。起承転結。面白みは無いけど、その分安心感みたいなのがある曲。まあまあ。
★★★★☆ (3.7 / 5)
07. YOU MY EUROBEAT / PAUL HARRIS
DELTA. 242に引き続き聴きやすい音に変わったDELTA作品。以前の音は個性があるのに、いろいろな曲に使われ過ぎで、耳にタコで、何聴いても同じ曲に…な状態に達していたので、この変化は大歓迎。曲の出来は、こちらも正統派。奇をてらわない堅実な出来。まあまあ。
★★★★☆ (3.7 / 5)
08. WAR / DREAM FIGHTERS
DIMA. イントロ等のギターサウンドはかっこいいけど…。個人的に苦手な、DIMAの一つの単語をシャウトする系のユーロビート。頭に残るのはウォー!というサビと、ギターはかっこいいなあ、ってこと。好きな人はゴメンナサイ、くどいようですが苦手なんです。
★★☆☆☆ (2.0 / 5)

09. TWIST AND SHAKE / DEE DEE WONDER
HI-NRG ATTACK. YOU’RE IN DANGER / THE FLIPPERS (EUROBEAT FLASH Vol.9) のサビを彷彿とさせるリフがいい感じの作品。エナアタ特有のここ数年のボーカルパートのメロディのクセみたいなのは、最近弱まりつつもまだ残ってますが、だいぶ聴きやすくなってるのは確か。イントロや間奏のピアノパートもいい感じの、キャッチーな哀愁ポップユーロ。オススメ!
★★★★☆ (4.3 / 5)

10. STAY TOGETHER NOW OR NEVER / DAVID DIMA
DIMA. ブックレット解説でEDMと関連づけて紹介されている本作ですが、ホント、そんな感じ。EDMのボーカルパートをユーロと融合させたような出来。その時代のサウンドをユーロと融合させるのはテクノ、トランスなどの例もありますね。そのEDM版? 個人的には、リフの音色もEDM調にして、思い切ってほしかったかな。これユーロじゃなくてEDMだよね?というツッコミが入るくらいの思い切りがあった方がよかった。ちょっと中途半端な感じ。EDMのポップ要素だけ切り抜いて、ユーロと合わせた作風です。
★★★☆☆ (3.2 / 5)

11. LOVE & DIAMONDS / CHERRY
DELTA. タイトルを見たとき、I LOVE DISCO DIAMONDS COLLECTION シリーズを思い出しましたけど、もちろん関係ありません。こちらも聴きやすい音色のDELTAですが、リフの出来いいですねえ!キャッチーで聴いていて楽しい。心躍ります。サビのインパクトがやや弱い気もしますが、全体的にハイクオリティ。哀愁ポップ路線。おすすめです。
★★★★☆ (4.0 / 5)

12. ACROSS THE RAINBOW / LOUISE
HI-NRG ATTACK. 気を抜いてぼーっと聴くと、これエナアタだっけ?となるくらい、いい意味で、クセが抜けたポップユーロに仕上がっている本作。個人的にはエナアタはEBF時代の作風へ回帰してほしいな、と思ってるんですが、その期待が盛り上がる作品。実に聴きやすい。ややキャッチーさは欠けますが、なかなかの出来だと思います。
★★★★☆ (3.8 / 5)
13. ONE MORE DANCE / ELLY
SCP. SCPが正統派に寄せて来たらこんな感じ? やや印象薄いものの、キャッチーポップユーロの路線。はっちゃけた、弾けた感じが足らないのが、イマイチ突き抜けない原因かな。まあまあ。
★★★★☆ (3.6 / 5)
14. ROCKET TO NEW PLANET / BON
SinclaireStyle. SFなフレーズ、歌詞の作品ですが、サウンド面での反映は無いですね。ロケットの発射の管制士のカウントダウンとか、打ち上げの騒音とかほしかったな。おしい。出来は悪くないんですが、演出面でもう少し頑張ってほしかった作品。
★★★★☆ (3.7 / 5)

15. MY EXIT HEAVEN / BAMBOO BIMBO
SCP. 243一番のオススメ曲!一段突き抜けたサビの熱唱が堪らない。思わずCDに合わせて歌いたくなるキャッチー&アグレッシブなハイクオリティユーロ!ABメロも、サビのブレイク前の「ため」として、ワクワクさせてくれる出来。ノンストップ盤の「いじり」での、更なる盛り上がりにも期待。
★★★★★ (4.8 / 5)

Total: ★★★★☆ (4/5)
最初が低空飛行気味なものの、なかなか楽しめる良作が集まった1枚。もう1、2曲、星4つをつけたくなる曲があったら、もっと良かったですが、トータルでは「まあまあ」な出来なのではないかと思います。

さて、松本みつぐ先生が「90年代SEB神曲のカバー化のムーブメント」を提唱されていますね。これはSEB外で、ということでしょう。(ですよね?)
SEB外でそういうブームが起きるなら、ジャンルの壁を飛び越えそうですから、面白みはありそう。可能性は無限大。まあ、単なるJ-EUROカバーだと、かなり上手く仕掛けないと埋もれそうですけど。(^^;

で、SEB内のリバイバル、をついでに語っておきますと…、SEB 160, 170 の時代の 200X 楽曲。あと、VOL.193 ~REVIVAL HITS~。とかがありましたね。こういうのは、たぶんまたやっても似たような結果で終わりそうな気がします。
重要なのは「90年代の”作風”への回帰」をやってみる。これだと思ってます。ヨーロッパ市場で盛り上がる、80年代のイタロディスコを現代に再現する NEW GENERATION ITALO DISCO。HI-NRG ATTACKが一時期作っていた低BPM作品。などなど、
昔の再現というと80年代の再現になりがちですが、90年代の再現をやってみる。90年代中盤から後半の再現。これがSEBに一番あったリバイバルじゃないかな。と長年思ってます。
VOL.221からの SinclaireStyle の路線は、この考えに比較的近いのではないか、とも。まあ、あくまで一ファンの思いに過ぎませんけど…。

今回はこれで以上です。それでは。

SUPER EUROBEAT VOL.243 Teaser

ビデオが公開されていましたので、貼っておきます。
(Track Listing | Amazon.co.jp で購入)

以下、簡単な感想。
冒頭の TWIST AND SHAKE / DEE DEE WONDER は、YOU’RE IN DANGER / THE FLIPPERS (EUROBEAT FLASH Vol.9) を思い出しましたねえ。YOU’RE IN DANGER は大好きなので、この曲も期待。
DELTAはついに音のリニューアルに本格着手?今回も聴きやすくて好印象。
MELAの曲は、3Bらしい重低音がイイ!短くてこのビデオではそれ以上は判断つきにくいですが。
あと、BAMBOO BIMBO, ACE の曲がいい感じですね。

これ以外は、良さそうなのもあれば、うーん、なのもありますが、実際にCDで聴いて判断、かな。
発売が楽しみです。 それでは。

I Love Import! #12 – JOE YELLOW ベスト盤比較 | ANALOG LANGUAGE Vs. ZYX MUSIC

JOE YELLOWの2枚組ベスト盤。ポーランドのANALOG LANGUAGE盤と、ドイツのZYX MUSIC盤。両方購入したので、比較してみました。
下記トラックリストの曲番号はコピペ元そのままなだけで特に意味はありません。また、同じ曲でも曲によって、ANALOG LANGUAGE盤とZYX MUSIC盤で、表記が微妙に異なる場合があります。

写真:
左 – ANALOG LANGUAGE (YELLOWGRAPHY)
右 – ZYX MUSIC (GREATEST HITS & REMIXES)

まずは収録曲。
共通して収録されている曲がこれだけあります。主にEXTENDED音源が共通していますね。全15曲。
01. LOVER TO LOVER (For Sale) (AV Version) 8:12
02. TAKE MY HEART (Vocal Version) 5:13
03. RECOLLECTION (Vocal Version) 7:02
04. I’M YOUR LOVER (Vocal) 5:30
05. LOVE AT FIRST (Extended Version) 6:10
06. RUNNER (Run Version) 5:51
07. EASY LOVERS (Mix Edit) 5:42
08. I’M YOUR LOVER Medley LOVE AT FIRST 5:46
09. WILD BOY (Extended Version) 6:05
10. SYNCHRONISATION OF LOVE (Vocal) 5:31
11. LAST CALL (Extended Version) 6:14
12. U.S.A. (Extended Version) 5:18

03. RECOLLECTION (I’m The Centre Of The Earth) 4:36
07. EASY LOVERS (Power Dub Version) 7:02
08. LOVER TO LOVER Medley TAKE MY HEART 4:38

続いて、ANALOG LANGUAGE盤のみの曲です。
96年のリミックス音源と、インストバージョンがANALOG LANGUAGE盤の魅力です。
13. LOVER TO LOVER ’96 (Clubland Vocal Mix) 6:46

01. LOVER (Again) (In Version) 7:08
02. TAKE MY HEART (Instrumental Version) 4:03
04. I’M YOUR LOVER (Instrumental) 6:10
05. LOVE AT FIRST (Instrumental) 6:07
06. RUNNER (Run Dub Version) 6:05
09. WILD BOY (Instrumental Version) 4:13
10. SYNCHRONISATION OF LOVE (Instrumental) 5:13
11. LAST CALL (Instrumental Version) 5:21
12. U.S.A. (Instrumental) 3:04
13. LOVER TO LOVER ’96 (Extended Mix) 5:40

そして、ZYX MUSIC盤のみの曲。
7"/Radio VersionがZYX MUSIC盤の魅力。また、LOVE AT FIRST (Special R.E.M.I.X.)は、ZYX MUSIC盤のみとなっています。ただ、このリミックスは後述しますが音質が悪いです。
01. LOVER TO LOVER (7" Version) 4:19
02. TAKE MY HEART (7" Vocal Version) 3:56
03. I’M YOUR LOVER (7" Vocal Version) 3:51
04. LOVE AT FIRST (7" Vocal Version) 3:29
05. EASY LOVERS (Radio Edit) 3:30
06. RUNNER (Album Version) 4:28
08. WILD BOY (Radio Version) 3:59
09. LOVER (AGAIN) (7" Version) 4:06
10. U.S.A. (Radio Mix) 3:11

03. LOVE AT FIRST (Special R.E.M.I.X.) 7:59

(あくまでも私個人の感想になりますが、)音質面。
違いは、正直、あまり気になりませんでした。ANALOG LANGUAGEは音をマスターテープから取ってマスタリングしていることをFacebookでアピールしていましたが、ZYX MUSIC盤を聴いているとき、ZYXの音質が特別劣っているようには聴こえず…。
(ANALOG LANGUAGEはZYX MUSICからライセンスを借りてこのCDをリリースしていて、マスターテープの調達もZYXの協力があったようなので、これは当たり前の結果、でしょうかね。)
ただ、同じ曲で聴き比べをやってみますと、ANALOG LANGUAGEのほうが、音が明るいと言いますか、音の解像度が良い曲があるのが分かりました。LOVER TO LOVER はイントロの部分から音の違いが分かりますね。
ただ、I’M YOUR LOVER を聴き比べたときは、わずかに違う気もしますが、ほとんど変わらず、といった印象でした。

音質は曲によってはANALOG LANGUAGEが良い。ただ、ほとんど変わらない曲もあり。というところかな…。変わらない曲が多いかも。
あと音質とは少し違いますが、曲の違いとしては、曲の終わりの空白部分が、ANALOG LANGUAGEのほうが大きく取ってあり、同じ曲でも数秒ANALOG LANGUAGEのほうが長くなっている場合があります。

また、ZYX MUSIC盤のみの曲ですが、7"/Radio Versionは特に気にならなかったのですが、LOVE AT FIRST (Special R.E.M.I.X.)。これは音質が悪いです。アナログ盤から音を取ってあり、パチパチ、とアナログ盤特有のノイズが全編に入っています。間奏等、曲が静かになる部分では、このノイズが聴こえやすくなり、結構キツイ。このリミックス自体はなかなか良いと思うんですが、音質面は予め覚悟しておいてください。

アートワーク面。 (写真 – 上: ZYX MUSIC | 下: ANALOG LANGUAGE)
まず表紙。ANALOG LANGUAGEはオリジナルのデザイン。ZYX MUSICはEASY LOVERSのアナログジャケットをベースに改変したデザインになっています。
が、大きく違うのはブックレット。ZYX MUSICは1枚のペラ紙でクレジットが印刷されているだけ。しかし、ANALOG LANGUAGEはここがZYXより明らかに優れているところで、合計8点のアーティスト写真、だいぶ小さいですが、アナログ盤のジャケット一覧、英語ですが詳細なライナーノーツ。など、ZYXよりだいぶ充実しています。クレジット欄もZYXより詳しく書いてあります。

どっちがオススメ?
どちらか1つを買うなら、私は、ANALOG LANGUAGE盤をオススメします。主要な曲のEXTENDEDが聴けるのはどちらも同じですが、ANALOG LANGUAGE盤はインストも聴けます。ZYX MUSIC盤は7"/Radio Versionがその代わりに聴けますが、単にEXTENDEDより短いバージョン、という曲が多く、インストバージョンが聴ける方がより満足度が高いのでは…、と思います。
ブックレットがZYXより豪華な点もANALOG LANGUAGE盤をオススメする理由です。

もちろんZYX MUSIC盤のメリットもあり、それは価格等、入手性の面です。この辺を重視するなら、ZYX MUSIC盤でも十分楽しめると思います。

インストも、7"/Radio Versionもどっちも気になる!
両方買いましょう! 最終的にあなたが満足するかは別です。ただ、両方気になるとき、両方買わないと両方聴けないなら、両方買うしかないのです。私はそうしました。
で、最終的にどう感じたかというと、ANALOG LANGUAGE盤だけでも良かったかも、とちょっと思いました。でも、7"/Radio Versionが気になる気持ちを解消するにはZYX MUSIC盤が必要だったのも確かでした。音質悪かったけど、(Special R.E.M.I.X.)も聴けましたしね。どうするかはあなた次第です…。お買い物は自己責任で。念のため。

最後にリンク。
ANALOG LANGUAGE: Track Listing | Amazon.co.jp
ZYX MUSIC: Track Listing | Amazon.co.jp

第3の選択肢 – アルバム IM YOUR LOVER:
Track Listing (Discogs) | Amazon.co.jp